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(1)地域を取り巻く環境

位置等

○本地域は河津都市計画区域の南部に位 置し、縄地地区から構成されます。

○平成22年の人口・世帯数は、285人、

100 世帯となっています。人口・世帯 数とも減少が続き、平成 7 年から 22 年にかけて約100人、20世帯が減少し ました。

土地利用

○地域の大部分が森林や斜面地を利用した農地であり、

縄地川沿いの山あいの平坦地に、古くからの農山村 集落が形成されています。

○相模灘に面する海岸線一帯は、富士箱根伊豆国立公園に指定されています。複雑に入り組んだ リアス式海岸となっており、奇岩などからなる岩場など変化に富んだ美しい海岸が形成されて います。

○菖蒲沢海岸は、良好なダイビングポイントとして海洋レジャーの拠点となっています。

該当する地区 縄地地区

土地利用に関わる主な法適用状況 農業振興地域

富士箱根伊豆国立公園

▲縄地の集落 ▲菖蒲沢海岸

38 0 370

310 285

119 123

114

100

0 100 200 300 400 500

H7 H12 H17 H22

(人)

0 50 100 150 人口 世帯 (世帯)

資料:国勢調査(縄地)

都市施設

○主要幹線道路の国道 135 号が海岸沿いを通過 しています。また、縄地地区と下田市(落合地 区)を結ぶ県道河津下田線の整備が進められて います。

○集落地内の生活道路は、老朽化に伴う破損・損 傷に対する修繕などは行われてきましたが、計 画的な拡幅整備などは遅れており、ほとんどが 幅員の狭い道路となっています。

○公共交通は、国道 135 号が自主運行バスのル ートになっているものの、運行本数は限られて います。

○地域内には、地域住民の身近な遊び場、憩いの 場となる公園や広場は整備されていません。

○地域内の主な公共公益施設として B&G 河津 海洋センター体育館があります。

主な都市施設

・交

鉄道

国・県道

(2 路線)

国道 135 号、県道河津下田 線(整備中)

都市計画道路

公園・緑地

都市公園

その他の主な公園

主な緑地

官公庁施設

教育施設

その他 B&G河津海洋センター体育

▲国道 135 号 ▲B&G 河津海洋センター体育館

都市環境

○集落地の背後にある山間地の沢や川が土石流 危険渓流となっており、台風や集中豪雨時に おける土砂災害が懸念されます。また、入り 組んだリアス式海岸を形成していることから、

縄地地区において震災時の津波被害について も懸念されます。

○縄地地区では、森林や農地に囲まれた昔なが らの農山村景観が残されています。

○国道 135 号からは、奇岩などからなる岩場な ど変化に富んだ美しい海岸景観や広大な相模 灘の眺望を楽しむことができます。

▲海岸線

災害防止に関わる主な法適用状況

主な景観要素

自然の景観

(みどりと水の 景観)

地域を取り囲む緑豊かな山々。

複雑に入り組んだ海岸線。海岸線 から望む相模灘。

果樹園等の農地。

歴史・文化の 景観

子安神社、地福院などの社寺。

暮らしの景観 山々、農地に囲まれた農山村集落 の景観。

その他

(花や温泉など)

菖蒲沢海岸(ダイビングのポイント)

▲海岸線 ▲子安神社

◆ 南部地域 特性図 ◆

(2)地域づくりの目標

全体構想及び地域を取り巻く環境等を踏まえ、地域づくりの目標を次のように設定します。

緑豊かな山々、変化に富んだ美しい海岸線を楽しむことができる地域です。菖 蒲沢海岸を中心に海の魅力を生かした地域づくり、活性化を進めます。

集落においては、農山村としての落ち着いた環境の保全を基本としつつ、地域 を取り巻く環境や抱える課題への対応、地域コミュニティ・活動の活性化などに より、集落としての機能の維持、元気ある地域づくりを進めます。

美しい自然を背景に、海との出会い・ふれあいや、

農山村の落ち着いた暮らしを支え、育む地域

(3)地域づくりの方針

土地利用に関する主な方針

農山村集落としての環境との調和を基本とした土地利用の形成

森林、農地に囲まれた農山村集落の緑豊かな環境の維持・調和を基本とした土地利用の形成 を促進します。

◆取り組み◆

集落地における居住環境の改善・向上

集落を取り巻く環境や課題に応じた生活基盤の整備・改善などを進め、居住環境の改善・充 実を図ります。

◆取り組み◆

河津町森林整備計画に基づく、森林の計画的かつ適正な管理・育成

農業振興策等との連携による、斜面地に広がる果樹園などのまとまりある農地の保全、遊休化の抑 制

農業、農地を生かした新たな取り組み、地域の活性化の検討

農山村集落の良好な環境を悪化させる恐れのある無秩序な土地利用転換、開発への適切な対応 行政、農家、農協等との協働による、鳥獣等による農作物被害への対応の強化

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

山の管理(手入れ)は難しいのが現状。

農地から宅地への利用転換を容易にできるように。(荒地が多いため)

人口減少、高齢化が進む中で、いろいろな交流、会話を持つことが大切。農地の貸し借り など、取り組むことができそうなことから取り組んでいく必要がある。

農業の時代が来る。農地の開放を。都市部の人に貸し出し、地域の高齢者が農業を教える。

条件が合えば農地を無料で貸し出してもよいのではないか。地域の活性化、農地の維持な どいろいろな面から。

集落地内の生活道路や用排水路、防火水槽などの生活基盤の改善・充実 集落地内のコミュニティ(助け合い)の維持・充実

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

生活道路の整備を。(道が悪い)

生活道路の改善が一番重要。救急車や消防車が入ることができない。

防火水槽の設置を増やす。(川の水利がないため)それほどしっかりしたものでなくてよい。

タンクを整備し、水を貯めておく。

菖蒲沢海岸周辺における海洋レジャースポットとしての利用促進

菖蒲沢海岸周辺において、海の魅力を守りながら、ダイビング、釣りなどの海洋レジャーを 楽しむことができる場としての利用を促進します。

◆取り組み◆

地域の魅力や活力の創出に向けた土地の有効活用の検討

地域の現況や特性を踏まえ、生かしながら、地域の新たな魅力や活力を生み出す土地の有効 活用を検討します。

◆取り組み◆

釣り場、ダイビングスポットとしての良好な環境の保全・充実

海洋レジャースポットとしてのさらなる魅力づくり、イメージアップの検討

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

ダイビングスポットやキャンプ場の拡張、誘致。(海を利用する)

磯釣り場の整備。

海岸線は国立公園に指定されているため、開発があまりできない。

誰でも魚介類を取れるようにしないと海には訪れない。そのためには、漁業権の問題をク リアーしなくてはならない。

採石場跡地の有効活用の検討 縄地金山の有効活用の検討

縄地地区の海岸における平地部分の有効活用の検討

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

採石場跡地の利用の検討。(間伐材のチップを利用した発電。温泉を引くなど)

採石場跡地をそのままにしておく訳にはいかない。広大な土地であり何にでも活用でき る。

縄地金山の有効利用。

縄地金山は土肥マリンが所有している。地域のものでないため積極的な活用は難しい。

縄地の海岸の平地部分を有効利用できるのではないか。(土肥マリンのように)

縄地の海岸の平地部分を維持・管理するため、海水浴客から駐車場代を徴収し、トイレの 維持・管理費等として利用するくらいはしてもよいのではないか。

都市施設に関する主な方針

国・県道の整備・改善

まちの骨格となり、日常の町民生活や活動、観光交流等を支える国・県道の計画的な整備・

改善を進めます。

◆取り組み◆

生活道路における安全な歩行・走行の確保、緊急時への対応

地域内の道路は全体的に幅員が狭いことから、緊急車両の通行に支障のある道路など、緊急 性や重要性に応じて、必要な区間・箇所の整備・改善を進め、安全性・利便性の向上を図りま す。

◆取り組み◆

地域住民の身近な憩いの場の整備

地域内に整備された公園がないことから、新たな公園や憩いの場の整備を検討します。

◆取り組み◆

縄地と下田市落合を連絡する県道河津下田線の整備の促進

国道 135 号の適正な維持・管理、交通危険箇所の改善などの改良整備の促進 国道 135 号における、災害時等の落石や土砂崩壊の危険性の検証、対策強化の促進

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

県道河津下田線の整備の促進。早期完成を。

集落内の主要な町道や緊急車両の通行に支障のある町道における、狭あい区間の拡幅や見通しの 悪い交差点などの交通危険箇所の改善

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

地域内の道路はここ何年間か整備がされていない。昔のままの状態。生活道路の整備を。

生活道路の改善が一番重要。救急車や消防車が入ることができない。

公民館のグラウンドの適正な維持・管理。地域住民の要望等を取り入れた、より利用しやすい環境づくり 社寺等の歴史・文化資源を活用した憩いの場の創出の検討

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

高齢者の憩いの場を整備する。公民館の施設の充実。

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